歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり |
歯科医療需要の質が高まり行為が高度化していくにつれて、歯科技工士を取り囲む環境の苛烈さが表面化している。歯科技工士の待遇あるいは社会的な評価が正当なものになることが、良質な歯科医療につながることを訴える。
歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり
中西 しげあき
ビジネス社 刊
発売日 2004-03
明らかにされた「入れ歯差益」の構造 日本の歯科医療の光と影 2004-04-05
本書中西しげあき著「歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり」は、今まで省みられることの無かった歯科医療の現場の一翼を担う職業の歯科技工士による、歯科医療の構造の実態報告と改革を方向を示したものである。
著者は、歯科技工士を職業としているがその視点は、歯科に留まらず広く医療の中で医科歯科連携を必要とする高齢化社会で専門職の拡大する役割を踏まえ、今日の医療現場が、数多くの医療関係職の協業によって成り立つことを明らかにする。
本書は、医療が単に患者と医師の関係に留まらず、厚生労働省、財政当局、医療関係職種の複雑に絡みあった積み木細工にも似た存在として読者に記憶ささせる。
既得権とそれにしがみ付く行政・業界関係者の存在が本書の行間に暗示されているが、著者の楽天的な語り口が、一つの救いとして読者興味を惹きつける。
研究が進む歯と全身の相互関係には驚かされる。本書を読了した今、歯科技工士の紹介で歯科医院・歯科医師選びをしたいと思う。また、歯科の定期検査を進んで受けようと思う。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中西 しげあき
昭和23年8月22日、奈良県吉野郡に生まれる。昭和42年3月に大阪大学歯学部附属歯科技工士学校を卒業後、歯科技工士として勤務し、平成5年4月からは同校の非常勤講師も務める。
平成14年4月、社団法人日本歯科技工士会会長に就任。歯科技工士を含む医療技術者全体のための仕事環境の整備と「チーム医療」による安全で安定した良質な医療の提供を目指して精力的な活動を行っている
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